movie Winny
きのう公開された作品。 TOHO シネマズ川崎で観てきた。 よく行く 109 シネマズでは上映されてなかった。
以前社会問題化した P2P 型ファイル共有ソフト『Winny』開発者の 47 氏こと金子勇 (故人) の実話に基づき Winny 事件を取り扱った作品。 有罪判決が下りるまでのてん末を 2 時間くらいで観ることができる。 そのあと最終的に無罪が確定するまでのストーリーは一切出てこない。 おっさんたちの裁判の展開を中心に進んでいく渋いストーリーだが、映画館の客席は結構埋まってた。
こうやって改めて Winny 事件を振り返ってみても、最初の有罪判決の理由はよくわからんな。 「○○さんと○○さんが自動車を使って殺人事件を起こしたから、自動車の開発者は殺人幇助に当たる」「はい、有罪」みたいな。 それに比べると、最終的な無罪確定の際の ──
最高裁は適法にも違法にも利用できるWinnyを中立価値のソフトだとし、「入手者のうち例外的といえない範囲の人が、著作権侵害に使う可能性を認容して、提供した場合に限って幇助に当たる」との判断を下した。
── というのは納得できる (この作品には出てこない)。 そして無罪確定の 1 年半後に急性心筋梗塞で死去か。 無念……。
作中に登場した PC は、子どもの頃は PC-8001 だったかな。 雑誌に載ってる BASIC プログラムを見てそのまま打ち込んだり改造したりするシーン、とてもよくわかる。 わたしも実際やってたし。 Winny 事件の頃は自宅に何台も PC があったが、釈放後に使ってたメインのノート PC は IBM 時代の ThinkPad で間違いない。 OS は Windows XP。 ソースコード入力中、すぐ下に見えてる長い関数名を打ち込みたいなら、さすがに手入力じゃなくて補完機能を使うかコピペするでしょ、などと野暮なツッコミを入れちゃいけない。 天才の書くソースコードはきっと 1 文字ずつすべて手入力なのだ。
https://internet.watch.impress.co.jp/docs/index/1480758.html
ちなみに今回いつも通りムビチケ前売券 (オンライン) を使ったため 1,300 円台 (定価 1,500 円 − メルマガクーポン 100 円 − ポイント利用分) だったわけだが、じつはこの作品に関しては au スマートパスプレミアム会員限定で 1,100 円で観れたらしい。 TOHO シネマズにあまり行かないから au スマパス特典がいろいろあるのを忘れてたというのもあるが、まさかこの作品の配給会社が KDDI とはね。 作品冒頭のロゴは KDDI Pictures とか書いてあったっけ。 作中に登場した折り畳みフィーチャーフォンが au っぽかったり、留守番電話サービスの音声メッセージが完全に au だったりと、そこらへんはぬかりなく。