NAS として使ってる自宅サーバ (Debian 9) からのアラートをスマホに通知できるようにしたいなぁと、ふと思い立って、作業開始。
めったに発生しないアラートを受け取るためにスマホにアプリを追加するのは避けたいし、ローカルホスト内の通知は既に root 宛のメールで実現されてるんだから、そのメールの送信先にスマホで受け取れるメアドを追加すればいい。
ただし、外部送信できるように設定してないので、そこが今回のメイン。
適当な IP アドレスの適当なドメインから送信したら、イマドキのメールサーバは迷惑メール扱いにする可能性があるので、まず送信元を信じてもらう必要がある。
SPF レコードの設定は当然として、ついでに
DKIM (DomainKeys Identified Mail)
の設定をしておきたい。
適当にぐぐって見つけた DKIM 有効化手順がシンプルで分かりやすかったので、深く考えずに opendkim パッケージと opendkim-tools パッケージをインストールして進めるも、途中でこれが Postfix 用の手順だということに気づいた。
10 年以上前に Postfix を卒業して以来ずっと Exim を使ってるというのに。
改めてぐぐり直して Exim4 用の DKIM 有効化手順を見つけ、それに沿って作業。
DKIM 鍵 (証明情報) の作成には opendkim-tools が使えそうだったのでそのまま使ったが、opendkim パッケージは purge した。
そして、この手順も途中で違和感を覚えることに。
なんと、家の Debian で動いてる MTA は、Exim4 ではなく Exim だった。
えっ、これ別物なのか。
OK、落ち着こう。
まだあわてるような時間じゃない。
exim パッケージを削除して exim4 パッケージをインストールすればいいはずだ。
ウィザードに沿って Exim4 の初回設定を進めようとすると、『ローカル配信のみ』や『インターネットサイト』という選択肢とともに、『スマートホストでメール送信』というのが表示された。
スマートホスト……?
スマートホストでメール送信
このシナリオでは、あなたの送信メールは、宛て先へのメッセージ送信処理をする 「スマートホスト」 と呼ばれる他のマシンに転送されます。
通常、スマートホストは、あなたのコンピュータ宛てに送信された受信メールを保管するので、ずっとオンラインである必要はありません。
つまりそれは、fetchmail のようなプログラムによって、スマートホストのメールをダウンロードしなければならないことを意味します。
さらにぐぐってみると、スマートホストとして Gmail の SMTP サーバを指定する方法が見つかった。
なんだ、これでいいじゃん。
DKIM 鍵 (証明情報) も opendkim-tools パッケージも purge して、スマートホストでいこう!
スマートホストの設定では、SMTP サーバのユーザ名とパスワードが必要になる。
Google の 2 段階認証を使ってる場合、Gmail の SMTP サーバのログインには普段のパスワードが使えないので、代わりにアプリ パスワードを使う。
アプリ パスワードのページで生成してコピペしよう。
あとは、/etc/email-addresses に From アドレスの変換の設定をし、/etc/aliases の root のエイリアスにスマホで受け取れるメールアドレスを追加すれば、設定完了。
root 宛にメールで送信されるアラートがスマホにも届くはず。
IIJmio が遅くなった影響を受けて DMM mobile も遅くなってたけど、最近は DMM mobile のほうが速いこともあったりするのと、そもそも IIJmio 系は常に改善を続けてるから、長い目で見るとたぶん IIJmio か DMM mobile なら後悔はしないんじゃないかと。
といいつつ、父者には「店頭でサポートを受けたいならワイモバイルかイオンモバイルあたり、店頭サポートが不要なら LINE モバイルあたりでいいと思うよ」ってきのう電話で話した気がする w